【目標は3級合格?】未経験から職人へ。左官技能士3級が「一生モノの武器」になる理由

それは、技術を形にし、自分らしい働き方を見つけるための最初の一歩。


壁や床を仕上げる「左官」という仕事。日本の建築を長年支えてきた、歴史ある職人の仕事です。コテとモルタルだけを使い、何もない下地から美しい面をつくり上げていくその姿は、ただの作業というより、どこか“ものづくりのアーティスト”にも似ています。


一方で、未経験からこの世界に飛び込もうとすると、「本当に自分にできるのかな」「ちゃんと技術が身につくんだろうか」「一人前の職人になれるイメージが湧かない」といった不安を感じる人も多いのではないでしょうか。


そんな迷いを抱えたとき、“目指すべき分かりやすい目標”として心強い存在になるのが国家資格「左官技能士3級」です。この資格は、ただ試験に合格するためのものではありません。自分の技術をきちんと形にし、「左官職人として歩き始めた証」を与えてくれる資格でもあります。


この記事では、これから左官を目指す方や、働き始めて間もない方に向けて、左官技能士3級とはどんな資格なのか、取得するとどんな未来が広がるのかを分かりやすくお伝えします。そして最後に、「自分らしい職人キャリア」を築ける環境についても触れていきます。


【目次】

- ■ そもそも「左官技能士3級」とは? 試験内容と合格率のリアルな話

- ■ ただの「合格証」じゃない。左官技能士3級がもたらす3つのメリット

- ■ 「資格を取りたい」を応援してくれるか? 伸びる職人が選ぶ会社の共通点

- ■ 「技術」も「デザイン」も。ワイズファクトリーが未経験者を歓迎する理由

- ■ まずは、現場の空気を感じてみませんか




■ そもそも「左官技能士3級」とは? 試験内容と合格率のリアルな話

建設業界には数多くの資格がありますが、その中でも技能検定は「現場で使える技術を、国が認める制度」として高い信頼を持っています。左官技能士には特級・1級・2級・3級という段階があり、3級はそのいちばん入口にあたる資格です。


1級や2級は、数年以上の実務経験を積んだベテラン向け。それに対して3級は、「基礎的な左官作業ができるかどうか」を確認するための試験です。まさに、これから成長していく人のための“スタートライン”だと言えます。



・ 受験資格と難易度

左官技能士3級の大きな魅力は、挑戦しやすさです。


【受験資格】

実務経験6か月以上、もしくは工業高校・職業訓練校などの修了者/在学者。働き始めて半年ほどでチャレンジできます。


【難易度・合格率】

合格率はおおよそ70〜90%。決して簡単すぎる試験ではありませんが、基本をきちんと練習すれば十分に合格を狙えるレベルです。



・ 試験内容(実技・学科)

試験は、実技と学科の2つで構成されています。


【実技試験】

- 課題:簡単な墨出し、材料の計量・練り合わせ、コテを使った下塗り・上塗り

- 時間:全体で約3時間(実際の作業時間は標準1時間/打ち切り1時間30分)

- 材料:扱いやすい軽量セメントモルタルなどが支給されます


【学科試験】

- 左官の施工方法、材料の知識、建築構造・製図、関係法規、安全衛生など


つまり3級試験は「難しいことができるか」ではなく、「基本を丁寧に、安全にできるか」を見ている試験なのです。


※受験資格については25年4月から6ヵ月に満たない場合も受検可能になっています。詳しい受験資格については下記サイトをご確認ください。

日本左官業組合連合会 技能検定試験について



▼学歴は関係なし!早く始めればそれだけ早くプロになれる理由とは?
左官を始めるなら若いうちが良い?中卒でも稼げる仕事なら左官職人がオススメ!


▼試験にも現場にも欠かせない「道具」の知識。プロが選ぶ基準を教えます
【初心者からプロまで】左官道具の一覧と正しい選び方。仕事の質は"相棒"で決まる




■ ただの「合格証」じゃない。左官技能士3級がもたらす3つのメリット

参考事例:東京都 某所 テナント外壁


「合格率が高いなら、取らなくてもいいのでは?」そう思う人もいるかもしれません。でも実際は、取るかどうかでその後の成長スピードが大きく変わります。



・ ① 基礎技術を“証明できる”という強み

現場では、「何年やっているか」より「何ができるか」が見られます。3級を持っているということは、コテの基本操作、モルタルの扱い、作業の流れといった「左官の土台」が身についているという証明です。


それは周囲からの信頼だけでなく、「自分は職人として一歩踏み出した」という自信にもつながります。



・ ② 上位資格へのスムーズなステップ

3級はゴールではなく、スタートです。ここで基礎を固めておくことで、2級(中級技能者)や1級(上級技能者)への道がぐっと現実的になります。早いうちに試験の雰囲気に慣れておくことは、将来の大きな財産です。



・ ③ 現場での成長が早くなる

変な癖がつく前に、正しい基本を覚える。これはどんな世界でも共通です。技能検定の練習を通じて「なぜこの動きが必要なのか」を理解していれば、現場で新しいことを教わったときの吸収力が違います。結果として先輩からも任せてもらえる仕事が増え、成長のスピードも自然と上がっていきます。


▼資格を取ったその先は?給与やキャリアアップの仕組みを詳しく解説
左官技能士って何?左官職人のキャリアアップと資格、給与について


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■ 「資格を取りたい」を応援してくれるか? 伸びる職人が選ぶ会社の共通点

ここで、とても大切な話をします。資格以上に重要なのが、どんな会社で働くかです。残念ながら建設業界には、今も「資格より根性」「現場で見て覚えろ」という考え方の会社が残っています。


未経験から着実に成長したいなら、次の2つは必ずチェックしてほしいポイントです。



・ 教育体制と“練習できる環境”があるか

合格率が高いとはいえ、練習なしでは受かりません。資格取得を本気で応援している会社は、先輩がコツを教えてくれたり、練習用の材料や時間を用意してくれるといった環境があります。面接では、遠慮せず「資格取得のサポートはありますか?」と聞いてみてください。



・ 「塗るだけ」で終わらない仕事か

これからの時代、ただ平らに仕上げるだけの仕事は価格競争に巻き込まれがちです。一方で、「デザイン性のある壁」「特殊素材を使った表現」ができる職人は、代わりがいません。


基礎を大切にしながら、その先の「付加価値」に挑戦できる会社。それが、長く楽しく働ける職人になる近道です。


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■ 「技術」も「デザイン」も。ワイズファクトリーが未経験者を歓迎する理由

私たちワイズファクトリーが未経験者を歓迎するのには、理由があります。それは、「正しく教えれば、人は驚くほど早く成長する」という確かな実感があるからです。



・ 「見て盗め」はありません

なぜそうするのか。どうすればきれいに仕上がるのか。すべて言葉と理論で伝えます。


実際、仕上げ作業未経験からスタートした職人が、半年で全国規模の競技会3位に入賞した実績もあります。才能ではなく、教え方の差です。もちろん、左官技能士3級の取得も全面的にサポートします。



・ 特殊左官という“武器”

エイジング塗装やモルタル造形など、空間を演出する特殊左官にも挑戦できます。ただの作業員ではなく、「表現できる職人」へ。ここで、どこへ行っても通用する力を身につけてください。


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■ まずは、現場の空気を感じてみませんか?


左官の仕事は、決して楽ではありません。でも、「昨日できなかったことが、今日できるようになる」この実感を、これほどダイレクトに味わえる仕事も多くありません。


もしあなたが、「手に職をつけたい」「古い体質の会社は不安」「自分の可能性を試してみたい」そう思っているなら、ぜひ一度話をしに来てください。


履歴書や学歴よりも、私たちが知りたいのはこれからの話です。現場見学やカジュアルな面談も大歓迎。道具の名前が分からなくても問題ありません。一緒に、日本の建築を支え、人の心を動かす仕事をしていきましょう。


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