枯山水とは?今 枯山水を模した壁が密かなブームです  

皆さんこんにちは。東京都調布市を拠点として、全国で左官工事をメインに手がけている株式会社ワイズファクトリーです。


枯山水とは、水がない場所に石や砂、植物などを配置して水の流れを表現した庭園です。お寺をイメージされる方も多いかと思いますが、住宅のエクステリアに枯山水を採用すれば、植物と石のデザインや静かな佇まいを楽しむことができます。

そんなに広い庭や外構がないけど、枯山水を家に取り入れたい方は、左官で枯山水風の壁を取り入れるのがおすすめです。


今回は、枯山水を取り入れる際の左官工事について詳しくご紹介します。




■そもそも枯山水とは



まずは、時代ごとに異なる枯山水のスタイルについて見ていきましょう。


・枯山水の歴史 飛鳥時代~室町時代


枯山水は飛鳥時代の頃から日本で愛されてきた作庭スタイルです。枯山水には「わびさび」という禅の美意識が表現されます。

平安時代の造園書「作庭記(さくていき)」には、水がない場所に石を立てて表現する庭園「枯山水(こせんずい)」が紹介されています。また、枯山水は「かれせんすい」や「かれせんずい」、「こせんすい」とも呼ばれます。

ほかに「乾泉水(あらせんすい)」、「涸山水(かれさんすい)」、「仮山水(かさんすい)」、「故山水(ふるさんすい)」などの呼び名もあります。


国内初の枯山水庭園が築かれたのは京都の西芳寺(さいほうじ)といわれます。鎌倉時代に中国から伝わった禅宗では、修行場として石組みの庭園が導入されていました。

この時期の枯山水は、風景をそのままに表現した写実的な作品が多く見られます。ときには、お盆の上に庭園を作る「盆景(ぼんけい)」や、山水画を取り入れた独特の庭園も作られました。


しかし京都の庭園の多くは、応仁の乱によって破壊されてしまいます。その後、経済的に苦しんだ権力者たちは小規模な枯山水の庭園を造ったといいます。


・枯山水の歴史 室町時代以降


かつて多くの寺では、住職の居室である「方丈(ほうじょう)」の前に神聖な白砂の空間を作りました。やがて寺院の儀式を室内で行うようになると、白い砂の空間は庭園に改築されました。


室町時代以降には、島などを意味する石を白砂に配置した抽象的なイメージの枯山水が多く造られました。枯山水は次第に武家や庶民にも広がり、室町時代の中期以降には、だんだんと絵画的な要素を含むようになってきました。


その後、茶道が発展すると、茶庭や回遊式の池泉庭園などの人気が高まり、枯山水は衰退しました。しかし昭和期以降には、著名な作庭家によるモダンな枯山水も数多く造園されるようになりました。




■なぜ左官で枯山水?枯山水のメリットも解説


(写真:「施工実績:波模様と鎧壁の土壁」)


現在は3Dプリンターや立体の造形で作り出す方法も発達しているため、外装や内装は左官でなくても施工可能です。それでも、左官による伝統的な表現へのニーズは高まっています。

今回は左官の立場から、枯山水によって得られるメリットを説明します。


・石の意味


枯山水の石には、自然の厳しさと力強さ、故事にちなんだ物語などが表現されます。

一例として、島のように配置された「蓬莱島(ほうらいじま)」や、おめでたい「鶴亀」、「宝船」、激流に立ち向かう鯉を表した「鯉魚石(りぎょせき)」などがあります。

そのほか、「三尊仏(さんぞんぶつ)」を表す3つの「三尊石(さんぞんせき)」、滝の流れを表現する「滝石組(たきいわぐみ)」なども人気です。


・砂の模様


枯山水の白い砂には「砂紋(さもん)」と呼ばれる模様が描かれます。

砂紋には穏やかな流れのほか、大波やうねり、市松模様などの種類があります。模様には世界観や宇宙観が表現されることもあります。

砂を清掃し模様を描くことは心を清めることだといわれます。禅を学ぶ僧は、がホウキやレーキで毎日砂を美しく整えます。


・枯山水を模した壁を左官で仕上げるメリット


枯山水とはさまざまな意味を持つ模様や素材によって作成され、鑑賞を楽しむものです。

そんな見る者に癒しと平穏を与えてくれる枯山水は、忙しい毎日を過ごす現代人にとって最高の癒しの場となるご自宅を特別な場所にしてくれることでしょう。


オフィスや店舗に取り入れると、他とは違ったテイストに早変わり。訪れた人の印象に残ります。


アクセントクロスや塗り壁等、お部屋の雰囲気を変える方法は様々ですが、日本らしさがあり、他とは違った印象を持たせるのであれば、枯山水風の壁もおすすめです。




■多方面で注目を集める「左官」の現在と未来



多くの伝統産業と同じように、左官職人は担い手を確保することに苦戦しているのが現状です。

しかし最近では、漆喰の彫刻や鏝絵など、芸術性の高さもクローズアップされてきています。イメージの変化に伴い、芸術志向の若い世代や女性などの新たな人材も獲得できるようになってきました。


・これから左官の未来


左官職人には基本的なスキルに加え、住宅に住む人のニーズを汲み取る力も必要です。

最近では、デザイン性の高い外装や内装にこだわり、オリジナリティのある意匠を施したいという依頼者が増えています。そのような方のために、デザインに関する知識が求められることもあります。

人の手だからこそできる左官仕上げの需要は年々増しています。左官職人として活躍していくためには、お客様が求めるデザイン、模様を再現できる技術を身につけることが大切です。


・左官職人の魅力


左官とはただ壁を塗るだけの仕事ではありません。左官の技術が進歩する過程では、漆喰や土壁、聚楽壁、小舞壁といった斬新な技術も生み出されてきました。

日本ならではの芸術の細やかさを随所に感じながら仕事をすることができるのは、左官職人ならではの魅力です。

左官としての技術を習得するためには10年単位の長い年月が必要とされています。左官の技術はすぐに習得できるわけではありませんが、1つのことを極める仕事がしたいと思う人にはぴったりの仕事です。

職人気質な仕事がしたい、伝統文化を伝えられる仕事がしたいという人は、左官職人を目指してみてはどうでしょうか。


弊社の施工実績をご紹介します。左官職人になると、どういった現場でどんな仕事をするのか、イメージ付けの参考になれば幸いです。


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■未経験から左官職人になれるワイズファクトリーとは?



株式会社ワイズファクトリーでは現在、左官職人として一緒に働いてくれる仲間を募集しています。

当社は未経験から多くの左官職人を育てている会社です。一人前の左官職人を目指せる研修が充実しているので、初心者でも心配なく仕事に取り組んでいただけます。

もちろん当社では経験者の方も大歓迎しています。経験は給与にしっかり反映されますのでご安心ください。


当社の勤務時間は8時〜17時で、2時間の休憩があるため実質1日7時間労働です。

土日は基本的に休みで、さらに長期休暇も充実しており、家族との時間をしっかり確保できます。福利厚生や年3回の賞与もあり、安心して働いていただけます。


建設業界で手に職をつけたい方、今のキャリアに悩んでいる方は、ぜひワイズファクトリーにお気軽にご連絡ください。

左官という伝統技術を継承しながらセンスを磨き、お客様の理想を一緒にかなえていきましょう。


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