左官屋さんの仕事とは?詳しい業務内容を解説  

皆さんこんにちは。東京都三鷹市・調布市を拠点として、全国で左官工事をメインに手がけている株式会社ワイズファクトリーです。


弊社が施工している左官工事は、建物の下地と仕上げの双方を担う重要な役割を果たしています。職人の手作業により、伝統的な左官技術を駆使しながら、和洋問わずさまざまな建物において心地よい空間づくりに一役買っているのです。


この記事では、左官屋さんの仕事について、仕事内容や役割・魅力などについて詳しく解説します。左官の仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。




■左官屋さんとは?左官屋さんの仕事内容と役割について説明します



日本では、気候条件や感染症対策などの点から、左官屋さんが手掛ける自然素材の壁が注目を集めています。最初に、建物の建築に欠かせない左官屋さんの仕事内容や役割についてご説明します。



・左官屋さんの仕事とは


左官とは、主に鏝(こて)と呼ばれる道具を使って、建物の壁・床・天井・塀などに漆喰やセメントを均一に塗って美しく仕上げる職人です。左官屋さんの仕事の現場は一般住宅だけにとどまらず、ビル・マンション・店舗・お城・伝統的建築物・教育施設・テーマパークなど多岐にわたります。


左官の仕事では、「塗り」という技術が重視されます。床や壁の下地塗り以外にも、タイル貼り・外壁補修・エントランス部分などへの模様付けなど多岐にわたっています。どの現場でもきれいに仕上げるためには、長年の経験と勘で培われ熟練された技術が必要不可欠です。


近年では、漆喰や珪藻土などの自然素材を塗り壁に用いることで、消臭・調湿・殺菌などに効果が期待できると言われています。感染症対策への意識も高まり、室内での左官仕上げも増えています。


・左官屋さんが果たす役割とは


左官屋さんの歴史を辿ると、建築業界における一職人にはとどまらない重要な役割を担っていることが分かります。左官屋さんの仕事が本格的に広まったのは平安時代だと言われていますが、縄文時代に竪穴式住居の土塀を作ることで、同じような作業が既に行われていたと考えられます。飛鳥時代には、土壁や漆喰が使われ始め、奈良時代には唐から鏝が伝わったと言われています。


「左官」の言葉の語源は、平安時代に設けられていた四等官制度における官位のひとつ「属」(そうかん)とされています。宮廷の建築や修繕工事などを手掛けていた職人に与えられた官位であり、これがなまって「左官」と呼ばれるようになったと言われているのです。


現在は、自然素材が見直されたり内装のデザイン性を高めたりと、左官の仕事に注目が集まっており、建物の建築に欠かせません。日本の伝統的な技術を、今日そして後世まで受け継ぐための担い手として、左官は重要な職業です。




■左官屋さんの業務内容は?主な業務について詳しく説明します



建物の塗り壁は、左官屋さんの仕事のうち最も代表的なものです。住宅・ビル・マンションなどの建築現場において、下地材や仕上げ材を塗っていきます。下地材にはモルタルやセメント・仕上げ材には土・漆喰・珪藻土などが使われます。


左官屋さんの作業で使う鏝は数十種類にも及びます。作業方法や広さに合わせた鏝を選びながら、指先の感覚に神経を集中させ、均一にムラなく塗り広げるよう美しく仕上げていくのです。


水回りに下地材を塗る時には、水はけが良くなるよう排水溝に向かって微妙な勾配を付けるなど、繊細な作業も求められます。高い技術を習得するには、現場経験を多く積む努力が必要です。


塗り壁以外に、左官屋さんが手掛ける仕事には、先ほど少し触れたタイル貼り以外にも、レンガ積み・ブロック積み・土間打ちなどがあります。塗り壁と同じく、床も均等かつ平らになるようきれいに仕上げなくてはならず、奥が深い仕事だと言われる所以です。




■左官屋さんの必須道具!使用する道具や技術について説明します


左官屋さんは、素材や場所に併せて、さまざまな道具を使い分けながら塗り上げていきます。左官屋さんの仕事でどのような道具が必要なのか、ひとつずつ解説します。



・鏝(こて)


左官の仕事で最も必要な道具です。使用する素材や場所・時期に合わせて最適な鏝を選び、壁塗りなどの作業を行います。鏝の種類は1,000以上あるとも言われますが、描く模様や塗る場所などに合わせた使い分けが大切です。


・鏝板


鏝と一緒に使用する道具です。鏝板に材料を乗せ、利き手で鏝を操りながら反対の手で鏝板を持ち作業を進めます。


・ひしゃく


容器から材料をすくう道具です。砂やセメントを量るために、目盛りがついているひしゃくを選ぶと便利です。ステンレス製とプラスチック製があり、ステンレス製の方が耐久性が高くなります。


・トロ舟


材料を練る時に使用する、プラスチック製の四角い容器です。練りクワという専用のクワを使って練ると、作業が早く進みます。


・バケツ


水を運んだり道具を洗ったりするのに、バケツも重要な道具です。ひしゃく同様、目盛りがついている商品を選ぶと、水の量をすぐに測ることができます。


・ローラー


ローラーを使うと、レンガ調や木目調だけでなく、伝統的なパターンの模様も簡単に表現できます。スタンプのように転がして使いますが、表面が乾かないうちに素早く均一模様を入れ、継ぎ目が目立たないように施す作業が重要です。


・ディスクグラインダー


円盤状の刃や砥石を回転させて壁を平らに削り、鏝を塗る前に壁を滑らかにする道具です。左官屋さんの仕事で使うには、特別教育を受けることが義務付けられています。




■ズバリ!左官の魅力とは?



ここまで、左官屋さんの仕事について詳しく紹介してきました。左官屋さんの魅力は、どのような点にあるのでしょうか。



・一生モノの技術が身につく


左官屋さんの仕事は、一人前になるまでには時間がかかるものの、技術を身につけると一生活かすことができます。左官屋さんが仕上げる壁には、高い付加価値があり、根強い需要があるのです。


一人前の左官職人になるには、10年程度の修業が必要と言われています。若いうちから修業を始めることで、さまざまな技術の習得にチャレンジでき、高収入も見込めるようになります。


・自分のセンスで製品を仕上げられる


建築業界の仕事のうち、大工や鳶職人は、定められたものを作ることが仕事であり、オリジナリティを出すことはできません。


一方、左官の仕事は、使用する塗料や場所は決まっているものの、デザインや仕上げは職人に委ねられています。自分のセンスを活かして、工夫したりオリジナリティを発揮したりできる点が、左官の仕事の魅力です。


左官屋さんの仕事を通じて、手に職をつけてみたいと考えている方は、株式会社ワイズファクトリーで技術を身につけていきませんか。




■まとめ




株式会社ワイズファクトリーでは、一緒に働く仲間を募集中です。一般左官から他社様での施工が難しい左官まで、幅広く手掛けておりますので、高いスキルを身につけることができます。


弊社は、「躍進し続ける」をテーマとして、努力や探求を日々続けている会社です。やる気次第で必ず成長できる職場環境を整え、皆様のご応募をお待ちしております。安定した仕事量があり、努力した分稼げる一方で、休日の希望も寛容的に対応できますので、プライベートも充実しながら働ける職場環境です。


建築業界で成長したい方、向上心・探求心のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。左官という大切な伝統技術を継承しながら、お客様の想いを一緒にカタチにしていきましょう。


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