引用元:施工事例「東京都 コーポラティブハウス 左官工事」より
皆さんこんにちは!東京都調布市を中心に、全国各地にて一般左官・特殊左官を軸に建築工事一式を幅広くおこなっている株式会社ワイズファクトリーです。
珪藻土は機能性に優れた素材である一方で、「発がん性はある?」と疑問をもっている方もいるでしょう。今回は珪藻土について、特徴や使われる場所、安全性やメリット・デメリットについてご紹介します。
■珪藻土は安全性・機能性に優れた天然素材
引用元:施工事例「長野県 ワイナリー施設 外壁 左官工事」より
珪藻土は安全性と機能性に優れた天然素材で、日本でも古くから使われてきた建材のひとつです。まずは建材としての珪藻土の特徴を紹介します。
◆珪藻土ってどんな素材?
珪藻土とは、植物プランクトンの一種である珪藻の化石が堆積した地層にある土のことです。珪藻殻には無数の細かい穴があるため、非常に軽く、水や空気をたくさん含んだり、通過させたりするという特徴があります。そのため、高い調湿効果や消臭効果があります。
珪藻土は二酸化ケイ素を主成分とするため、耐火性や耐久性にも優れており、長期間使用することが可能です。珪藻土は世界中で採掘されており、日本でも全国各地で採掘可能な素材として親しまれています。建材としては、主に壁材としてよく使われています。
◆珪藻土ってどんな場所で使われる?
珪藻土は耐火性や耐久性はもちろん、調湿効果や消臭効果などの機能性にも優れている素材であることから、さまざまな場所で使用されています。
【リビング・ダイニング】
家族が集まるリビングやダイニングは、珪藻土がよく使われる場所のひとつです。珪藻土は消臭効果があるので、部屋に臭いがつきにくいという特徴があります。リビングやダイニングは、食事をしたりペットと一緒に過ごしたりと、さまざまな臭いが気になることがあるでしょう。
珪藻土は消臭効果に加えて調湿効果もあるため、家族が集まる空間を快適に保ってくれます。また、独特な風合いから、高級感のあるインテリアを演出することも可能です。
【トイレ・洗面・脱衣所】
珪藻土は調湿性に優れているため、湿気の多い水回りにも適しています。珪藻土は空気中の水分が多ければ吸収し、少なければ放出するという性質があるため、湿度を40〜60%に保てるとされています。
水回りは湿気がこもりやすいため、珪藻土を使用することで快適な湿度に調整してくれることが期待できます。また、臭いの気になるトイレでは、消臭効果の高さも嬉しいポイントとなるでしょう。
【寝室】
人は寝ている間にたくさんの汗をかくため、寝室は湿気や臭いがこもりやすい空間でもあります。寝室に珪藻土を使用することで、調湿効果や消臭効果によって快適な空間にしてくれることが期待できます。
■珪藻土に発がん性がある?と言われる理由
珪藻土に発がん性があるのではないかと疑問を抱いている人もいるでしょう。しかし、珪藻土そのものには発がん性やその他の健康に与える影響は認められないはないと評価されています。ここでは珪藻土に発がん性があるのではないかといわれている理由について解説します。
◆珪藻土マットへのアスベスト混入によるイメージ
2020年にニトリとカインズで販売された珪藻土バスマットにアスベストが混入したという事件が発生したことで、珪藻土に対して危険なイメージをもっている人もいるでしょう。この事件では中国で製造された製品が問題となっており、アスベストが混入した理由については明確にはわかっていません。
ただし、日本ではアスベストの使用が禁止されているものの、中国では禁止されていないため、現場の担当者や作業員の認識不足で誤って混入してしまった可能性が考えられています。珪藻土は接着効果がないため、接着剤の役割としてアスベストを使用したのではないかと考えられています。
日本では2006年に厚生労働省がアスベストの使用を全面禁止としているため、現在日本で製造されている製品であれば、アスベストが混入していることはありません。珪藻土を使用した商品を購入する場合は、国内製を選ぶと安心です。
◆珪藻土に含まれる結晶性シリカが発がん性物質であるというイメージ
珪藻土には「結晶性シリカ」が含まれており、中でも焼成処理をすることで生成される「クリストバライト」は発がん性のある物質であると評価されています。
ただし、厚生労働省の2002年の研究会においては「じん肺病変を介さない結晶質シリカそのものの発がん性を明らかに肯定する知見は得られず、結晶質シリカの発がん性を明確には認めがたい」「シリカ粉塵の吸入に由来するじん肺を引き起こさなければ、肺がんを引き起こさない」とされています。
また、珪藻土については、ARC (国際がん研究機関)によると「ヒトに対する発がん性について分類できない」と評価されており、発がん性やその他の健康に与える影響は認められていません。
クリストバライトによる健康リスクを心配する方もいるかもしれませんが、長期的に高濃度の粉塵を吸入するような環境下でなければ、実質的な健康被害はないとの認識が一般的です。
出典:日本建築仕上材工業会「(3)珪藻土とその安全性」
■珪藻土のメリット・デメリットとメンテナンス
ここでは珪藻土のメリット・デメリットと、メンテナンスについて紹介します。
◆珪藻土のメリット
珪藻土のメリットは、耐火性や耐久性に優れている点や、調湿効果や消臭効果がある点です。また、非アレルギー物質であることから、室内で安心して使用できます。インテリアにこだわりたい場合も、スタイリッシュな雰囲気や高級感を演出できます。
◆珪藻土のデメリット
珪藻土は素材の性質上、「ポロポロと崩れやすい」「シミが付きやすい」「ひび割れなどが起こりやすい」という特徴があります。珪藻土自体には固まる性質がなく、つなぎ材によって固められているため、うまく加工されていないと崩れやすくなる恐れがあります。そのため、施工には熟練の技術が必要です。
◆珪藻土のメンテナンス
珪藻土は素人が雑に扱うと崩れやひび割れが生じてしまうため、メンテナンスは慎重におこなわなければなりません。基本的には水拭きをせず、乱暴に扱わないようにすることが大切です。
万が一コーヒーなどの汚れがついてしまったら、霧吹きなどを使って慎重にシミを取り除くようにしましょう。水をたっぷりと含んだ雑巾などでゴシゴシこすると壁が溶けて崩れてしまうこともあるため、丁寧に扱うことが大切です。
■株式会社ワイズファクトリーでは珪藻土などの天然素材を使用した「左官・タイル」両方の技術を身に付けられます
左官・タイル施工に求められる能力には、素材や工法に関する知識や技術はもちろん、施工箇所の状態を正しく見極めて適切な施工をおこなうなど、多岐に渡ります。いきなり全てを覚えて完璧に施工するということは、正直誰にもできません。
左官職人は他の職人よりも修業期間が長いといわれており、素材の特徴や施工箇所の特徴などをふまえて適切な調整をおこなわなければならず、知識や経験が必要になってきます。
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