漆喰って発がん性があるの?左官のプロが漆喰について徹底解説  

引用元:施工事例「東京都 H様邸 左官工事」より


皆さんこんにちは!東京都調布市を中心に、全国各地にて一般左官・特殊左官を軸に建築工事一式を幅広くおこなっている株式会社ワイズファクトリーです。


今回は、多くのお客様からご要望をいただく「漆喰」についてご紹介します。漆喰は身体にも優しく機能性に優れた素材である一方で、デメリットもあるのか気になるでしょう。


本記事ではそんな「漆喰」について詳しく解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。


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■漆喰に発がん性や危険性はある?



漆喰自体に発がん性はありませんが、健康被害が心配されている理由は大きく分けて4つあります。


1. 漆喰に含まれる消石灰が強アルカリ性

2. 安価な漆喰の使用による健康被害

3. 施工不良による体への影響

4. メンテナンスが大変


ただし、これらの理由はすべて正しいというわけではありません。それぞれについて解説していきます。


◆1.漆喰に含まれる消石灰が強アルカリ性

漆喰に含まれる消石灰は、強アルカリ性です。強アルカリ性は化学熱傷の恐れや、目に入った場合は失明のリスクがあります。ただし、危険な状態なのは漆喰が「粉状態」または「ペースト状態」のときだけなので、壁に塗って乾いたあとの状態であれば安全であり、健康被害の心配はありません。


漆喰が安全であるのはもちろん、強アルカリ性は防カビ効果や抗菌作用があるのはメリットのひとつといえるでしょう。また、漆喰は一度乾けば表面は中性化されるため、肌に触れても安全です。


ただし、DIYで漆喰を扱いたい場合には注意が必要です。特に粉の状態の漆喰は危険度が高いため、素人が扱うのは難しいでしょう。粉の状態の漆喰は強アルカリ性になる前段階で、水を含むことで強アルカリ性へと変化します。


たとえば粉の状態の漆喰が誤って目に入ってしまえば、目の中の水分で強アルカリ性になってしまうため、大変危険です。また、衣服の中に入ると汗の水分によって強アルカリ性になり、化学熱傷を引き起こす恐れがあります。


ペースト状態の漆喰は、粉の状態よりも扱いやすいものの、十分な注意が必要です。粉のように目や衣服の中に入る可能性は低いものの、ゴーグルや手袋を着用するなどして、目や肌に触れないようにしっかりと対策をしましょう。


◆2.安価な漆喰の使用による健康被害

自然素材の漆喰は安全性に優れているのに対して、添加物の混ざったものは、場合によっては健康被害を引き起こす恐れがあります。


ひとくちに漆喰といっても、化学接着剤や合成物質が添加された、純度100%ではないものも実際には出回っています。たとえば手に入りやすい安価なものは、塗りやすくするために添加物が練り込まれており、本物の漆喰とは主原料が異なっているかもしれません。


自然由来ではない漆喰を使用すると、場合によってはDIYの作業中に気分が悪くなってしまったり、完成後の家でシックハウス症候群を引き起こしたりする恐れもあります。


自然素材にこだわるなら、商品の成分表記を確認したり、メーカーに問い合わせたりすることが大切です。工務店に施工を依頼する場合も、きちんと確認しておきましょう。


◆3.施工不良による健康被害

漆喰は自然由来の素材で、サンゴ礁が長い時間をかけて変化した消石灰が主原料です。漆喰そのものにはアレルギー物質は入っておらず、安心して使用できます。


しかし、前述したように添加物が混ざったものを施工する際に、施工不良が原因で健康被害を引き起こすことがあります。粉塵や添加物の成分が室内に放出され、場合によってはアレルギーや皮膚炎、ぜんそくなどの症状が出るかもしれません。


反対に自然由来であれば、漆喰はアレルギー対策の効果も期待できます。漆喰は強アルカリ性であることから、アレルギーの原因ともなるカビや細菌の繁殖を防いでくれる効果があるとされています。


また、漆喰にはアレルギーの原因となる有害物質のひとつであるホルムアルデヒドを吸収して分解する効果もあるため、優秀な建材のひとつといえるでしょう。


◆4.メンテナンスが大変

漆喰はメンテナンスが大変というイメージをもつ方もいますが、実際にはメンテナンスは簡単です。漆喰はしっかりと固まって崩れにくい素材なので、補修作業もあまり難しくありません。


また、漆喰は静電気が発生しにくい素材であるため、ホコリが付着しにくいという性質もあります。家具や家電を置くと裏側にホコリがたまりやすいですが、漆喰の場合ははたきをかけたり掃除機で吸い込んだりするだけで簡単にきれいになります。


さらに、汚れの種類によっては水拭きも可能です。ただし、強く擦ると表面の風合いを損ねたり汚れを広げたりする恐れがあるため、慎重におこなうことが大切です。



■漆喰の特徴を把握し施工に慣れている業者を選ぶ重要性



漆喰は高性能で体に優しい素材であるものの、施工については危険を伴うため、DIYには不向きです。漆喰を使用したい場合は、漆喰の施工実績が豊富な業者に依頼するようにしましょう。


漆喰は施工時の温度や湿度に応じて材料の配合比を変更したり、乾燥時間を調節したりする必要があります。施工する人によって仕上がりの美しさも変わるため、技術力の高い職人のいる業者を選ぶことが大切です。


漆喰に関するご相談も、株式会社ワイズファクトリーへお気軽にご連絡ください。


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■漆喰仕上げの美しさや機能性を紹介



ここまで漆喰の危険性や扱いの難しさなどをお伝えしてきましたが、漆喰は身体に優しく機能性に優れた美しい素材です。ここではそんな漆喰の美しさを、弊社の施工事例を踏まえながら紹介していきたいと思います。


◆漆喰の特徴

漆喰は、サンゴ礁が長い時間をかけて変化した消石灰が主原料です。静電気が発生しにくいためホコリやゴミがつきにくく、温度や湿度を一定に保つ効果もあり、室内を快適に保ってくれるという特徴があります。


また、シックハウス症候群の原因物質のひとつであるホルムアルデヒドを分解する効果もあります。耐久性や不燃性にも優れているため、日本では昔から城壁や神社仏閣などでも使用されてきました。


◆漆喰仕上げの美しさ

ここでは弊社の施工事例をご紹介します。


1.神社仏閣



引用元:施工事例「埼玉県 社寺 鐘楼堂 蛇腹・漆喰磨き(応援施工)」より


2.店舗内での漆喰造形



引用元:施工事例「山梨県 店舗 漆喰磨き(応援施工)」より


3.個人宅にて壁面の漆喰仕上げ



引用元:施工事例「東京都 H様邸 左官工事」より


株式会社ワイズファクトリーでは高い技術力と素材、工法へこだわりを持ち、お客様のご要望にお応えしております。


上記で紹介した施工実績以外にも多数の事例を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。


施工事例



■株式会社ワイズファクトリーでは「左官の基礎」から着実に技術を身に付けられます。



左官・タイル施工に求められる能力には、素材や工法に関する知識や技術はもちろん、施工箇所の状態を正しく見極めて適切な施工をおこなうなど、多岐に渡ります。いきなり全てを覚えて完璧に施工するということは、正直誰にもできません。


左官職人は他の職人よりも修業期間が長いといわれており、素材の特徴や施工箇所の特徴などをふまえて適切な調整をおこなわなければならず、知識や経験が必要になってきます。


株式会社ワイズファクトリーでは、じっくり腰を据えて、一生モノのスキルを身に付けたいという方を大募集しております。さまざまな知識や技術を身に付けるのは大変な面もありますが、弊社は前向きに頑張る方へのバックアップは惜しみません。


研修内容は、どれも一人前の左官職人になるために考え抜かれたものです。左官の仕事は、日々の努力や探求が欠かせません。私たちは「躍進し続ける」をテーマに、技術を磨き続けています。


勤務時間は8時〜17時で、昼食と午前・午後に合わせて2時間の休憩をとり、1日7時間労働です。基本的に土日休みで、GWやお盆、年末年始の休みも気兼ねなく取れるので、家族との時間をしっかり確保できます。福利厚生や年3回の賞与もあり、安心して働ける環境です。また、経験者の方は給与にしっかり反映します。


建設業界で手に職をつけたい方、今のキャリアに悩んでいる方は、ぜひワイズファクトリーへお気軽にご連絡ください。左官という伝統技術を継承しながらセンスを磨き、お客様の理想を一緒にかなえていきましょう。


ぜひ、他の施工実績もご覧になっていただけると幸いです。


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