コンクリート打ちっぱなしの壁はお好きですか?実は左官で作れます。

皆さんこんにちは。東京都調布市を拠点として、全国で左官工事をメインに手がけている株式会社ワイズファクトリーです。


店舗やマンションの内装などで、コンクリート打ちっぱなしの壁を見たことがある方も多いのではないでしょうか。コンクリート打ちっぱなしは、おしゃれ・クールなどのイメージがあり、多くの人を魅了する施工方法のひとつです。


実は左官の技術を用いて、コンクリート打ちっぱなし風に仕上げることが可能です。この記事では、左官が作るコンクリート打ちっぱなし風の壁についてご紹介します。




■コンクリート打ちっぱなしとは



コンクリート打ちっぱなしとは、壁にコンクリートを流し込んだ後、型枠を外したままの状態で仕上げる工法です。RC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)など、特定の構造の建物で用いられます。


コンクリート打ちっぱなしでは、壁紙やタイルを施したり塗装をしたりせず、コンクリートがむき出しになっています。ただ、耐水性を高めるために、外壁には撥水剤を塗るのが一般的です。



・コンクリート打ちっぱなしのメリット


コンクリート打ちっぱなしの大きなメリットは、デザイン性が高い点です。コンクリートは無機質でモダンな印象があり、シンプルな空間を求める方にぴったりです。


また、コンクリートの色はライトグレーやグレーなどの無彩色であり、インテリアコーディネートがしやすくなるのも、コンクリート打ちっぱなしのメリットと言えます。他の素材とも組み合わせしやすく、お気に入りの空間作りが実現できます。



・コンクリート打ちっぱなしのデメリット


コンクリート打ちっぱなしの大きなデメリットは、外気の影響を受けやすい点です。コンクリートは熱伝導率が高いことで、熱しやすく冷めにくい性質があります。夏は昼間に熱を吸収して蓄熱し、夜に放出するため、1日中暑い状態が続きます。一方で、冬は昼間に熱を放出してしまうため、夜はとても寒くなるのです。これにより、光熱費がかさむ点もデメリットと言えます。


また、コンクリートは吸水性が高く湿気が逃げにくいことから、結露やカビが発生しやすい点にも気をつけることが必要です。特に、冬は外気温の低下で暖房の利用が増え、室内と室外の温度差が大きくなることで結露の発生量も増加します。結露が続くとカビの発生リスクも高まり、家の景観だけでなく健康にも影響が及ぶ可能性があります。結露をこまめに拭いたり、除湿機や除湿剤などを活用したりする対策が有効です。




■建築法の基準により、コンクリート打ちっぱなしができないこともある



建築物分野での省エネ対策・木材利用を目的として、令和4年に省エネ法が改定されました。改定前は、中規模以上の建物(住宅以外)のみが省エネ基準適合の対象でしたが、改定後は全ての新築住宅に省エネ基準適合が義務付けられるようになりました。


コンクリート打ちっぱなしであっても、断熱性能の基準を満たす設計が義務付けられたことで、建物の外周壁の内側もしくは外側のどちらかに断熱材が必要となります。断熱材を施工した壁面はコンクリートを打ちっぱなしにできないため、内側をコンクリート打ちっぱなしにしたい場合は注意が必要です。




■諦めるのは早い!救世主となるコンクリート打ちっぱなし「風」仕上げとは?



(ワイズファクトリー公式Instagramより:https://www.instagram.com/ys_factory_62/



コンクリート打ちっぱなし風仕上げとは、既存の下地や石膏ボードの上から打ちっぱなしの模様づけを再現する技法です。コンクリートの質感や模様を入れたいけれども、打設できない内装の現場で多く使われています。


本来は、コンクリートの型枠を外す際に、打設不良のひとつであるジャンカを埋める方法として、ジャンカの部分にのみコンクリート風に色や模様をつけ、補修する技術だったのです。現在では、ベニヤ下地や石膏ボードにコンクリートの模様を再現する目的で使われています。コンクリートのリアルな質感を出すために、左官職人によるコテを使った繊細な作業が求められます。


コンクリート打ちっぱなし風仕上げを施工することで、補修した箇所が分からないほどきれいに模様をつけることができます。また、模様や色も自在に調整ができ、多彩なコンクリートの再現が可能となりました。




■さまざまな素材、仕上げがあるからこそ左官は奥が深い世界です。



左官の仕事と聞いても、どのような仕事をしているのか想像できない方もいらっしゃるかもしれません。左官職人は、建築現場において仕上げ作業を請け負う職人であり、主な作業はコテを使って壁や床などを塗ることです。


左官の仕事はなぜ奥が深いと言われるのか、仕事の魅力と合わせてご紹介します。



・手仕事による創造性が唯一無二の魅力


左官工事の魅力は、左官職人本人の技術がそのまま反映される点にあります。コテを使った手作業で仕上げていく左官工事の各工程にはさまざまな技術が必要であり、コテの動かし方や力の入れ具合をほんの少し変えるだけでも、表面の質感や仕上がりは大きく変わってくるのです。


左官の下地工事は、均一で滑らかな仕上がりが求められますが、壁の工事では職人のセンスによって質感や模様を作り出すことができます。多く使われている模様には、おうぎ・くし引き・ハケ引きなどがありますが、デザインは職人に委ねられています。このため、職人のオリジナリティを発揮し、高い創造性を持って仕事に取り組める点が大きな魅力です。



・空間の要となる演出にも「左官」は重宝される


ビルやマンションのエントランス・店舗など、規模が大きい野丁場の左官工事は、大部分を機械施工するケースも増えています。しかし、空間のメインとなる壁などのペースは、左官職人による手作業を希望するお客様も多いのです。職人の腕が試される場であり、大きなやりがいを感じることができます。


左官職人は、素材を練って作るところから携わっており、作業が完了した時には自分たちの手で作り上げたという大きな達成感を覚えます。これは、機械施工では決して味わうことができません。素材・道具・技法などは、全て左官職人が最適なものを選択し、ものづくりに対して誇りを持って取り組みます。


左官の起源は縄文時代に遡るとも言われており、古い歴史を持つ仕事ですが、時代とともに素材も進化しています。デザインの流行も変わってくるため、常に新鮮な気持ちで仕事に取り組めるのも、左官の大きな魅力です。


近年では左官の仕事が見直されており、日本だけでなく海外でも左官職人の評価が高まっています。一生ものの技術を身につけ、仕事に取り組みたいと考えている方は、ワイズファクトリーで一緒に成長していきましょう。




■未経験から左官職人になれるワイズファクトリーとは?



株式会社ワイズファクトリーでは、左官職人として一緒に働いてくれる仲間を大募集しています。私たちは、一般的な左官から特殊な左官まで幅広く対応し、未経験から多くの左官職人を育てている会社です。


私たちは「躍進し続ける」をテーマに、伝統技術を継承すべく日々精進しております。努力や探求を続けるため、研修内容は一人前の左官職人になるために考え抜かれたものばかりです。


勤務時間は8時〜17時ですが、トータル2時間の休憩をとるため、実働時間は7時間です。基本的に土日休みで、GWやお盆、年末年始の休みもとれるので、家族との時間も充実して過ごせます。福利厚生や年3回の賞与もあり、安心して長く働ける環境です。


経験者の方は給与にしっかり反映しますので、これまで積んで来られたキャリアを私たちに教えてください。


建設業界で手に職をつけたい方、今のキャリアに悩んでいる方は、ぜひワイズファクトリーにお気軽にご連絡ください。左官という伝統技術を継承しながらセンスを磨き、お客様の理想を形にしていきましょう。


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